迅速な意思決定&オペレーションのために #19(Agile-8)
8. 効率と費用に影響を与える信頼関係
品質を高めるとコストはどうなるでしょう? 高くなるか低くなるか…
同様に、信頼を高めると費用はどうなるでしょう? スピードは?
既に #10(信頼)のブログで言及したとおりです。
でも、
ほとんどの人は、品質を上げればコストがかかる。信頼に費用や効率(スピード)は関係がないと思っています。
違いますか?
この原理を完全に理解できないと、腹落ちできなければ、実際の行動に繋げることはできません。
でも世界のエクセレントカンパニーは、この原理を理解し共有して現在の業績を産んでいるということができます。
日本の企業では、世界のトヨタが実証しています。カンバン方式は有名ですが、あれは原理を実現するための手段です。
確かに、一概に信頼するといっても、そこには「最適な」という程度を表す言葉が必要です。なんでもそうですが「過ぎたるは及ばざるが如し」です。そこにはバランスが求められるのです。
信頼し過ぎると「裏切られたり騙されたりするリスク」が発生します。信頼しなければ「不信感」から疑念を生むことにつながります。盲目的な信頼は騙されやすくなり、不審は疑念を生じるのです。だからこそ丁度よい信頼がレベルが求められるのです。
「相手構わず信頼するのは、誰も信頼しないことと同様に過ちである」とはラテン語にある格言です。
この賢い信頼関係は以下の2つの要素、「信頼性向」と「分析力」によるとM.R. Covyは言っています。
「信頼成功」は主に心の問題である。人が信頼に値すると信じようとする傾向、意向あるいは性質、信頼をふんだんに与えたいという願望のことだ。あなたにこの傾向がどの程度あるかは、あなたの持って生まれた人格、あなたがこれまでの人生で大切な人からどんな信頼を得たか(または得なかったか)、逆にあなたは他者にどんな信頼を与えたかで決まるだろう。ただし、これらの要因が単独というよりも、組み合わさるケースが多い。
一方「分析力」は主として知性の問題である。影響や可能性を分析・評価し、理論立てて検討し、論理的な決定や解決策を導き出す能力のことだ。あなたが「強力な分析力」をどの程度備えているかはやはり、天賦の才能、教育、ものの考え方、物事のやり方、人生経験など、さまざまな要因が絡み合って決まる(The Speed pf Trustより)
要は、ものの見方・話し方・行動の仕方について、信頼を得られるよう常に心がける必要があると言えるだろう。
信頼⬇︎=スピード⬇︎&コスト⬆︎
信頼⬆︎=スピード⬆︎&コスト⬇︎
この関係、あなたは腹落ちできていますか?