運用と利用から考える ”ユーザーエクスペリエンス”(UX)

いろいろなご事情はあると思いますが、コロナ(COVID-19)に関するサービスのインターフェースの悪さが気になります。

ITシステムの品質の問題ですが、ワクチンの申し込みをする画面に誘導しているのに、受付の終を知らないまま何度も繰り返し再入力させられたり、スマートフォンの画面ではとても小さくて判読できない説明が、とうとうと書かれていたりしてます。

前者の場合、市のホームページには受付終了の記載が掲載されていましたが、外部サイトから誘導する予約ページ本体のトップページには、いつまで経っても「受付終了しました」の掲示がありませんでした。さらに終了しているにも関わらず、入力はできるようで、最終的な申し込みが終了しているため申し込みができないことに気づかない利用者は、自分の操作が悪いのかどこかに問題があるのではと、不思案と不振に苛まれることになります。

後者のスマートフォンでの申し込みは、目的としてスマートフォンで予約を行うために利用しているのですから、
❶誰が ❷どこの接種会場で ❸何時から
の予約を受け付けるだけの簡単なもので良いはずです。これだけなら少なくともスマートフォンの一画面だけで、表示することがでます。

なぜか変にインターフェースを意識しているのか、説明をすることでリスクを回避しているのか、その本意は計り知れませんが、望むこと(予約するための情報が認められたのか、否かが確認でき、その結果がメールで通知されるだけでよいのではないでしょうか。

問題は、この事実を知りながらスルーしたチームにあると思います。発注側も受注した開発会社側にも、いずれにも責任があります。

気づいていたらどうして直さないのでしょう? こんなこと開発側の人間なら気づかないはづありません。確認試験をすれば明確です。急なことで確認試験をしていませんでした、なんってことあるはずがありませんから。

使う立場、利用者の立場、そして発注サイドの視点に立って、開発側はサービスインターフェースの機能を設計・補完しなければ、ユーザー満足度の高いサービスとは言えません。

目的と、その目的のために最低限必要な機能を設計することが、シンプルで品質の高いサービス設計(ユーザーの満足)につながっていきます。//