迅速な意思決定&オペレーションのために #5(全体感)
全体像を描く
何をするにも、そのゴールに至るための求められる全体がどうなっているのか、ゴールのために必要な事柄やリスクがどこでどんな大きさで発生する可能性があるのかなど、あらかじめ想定しておくことができれば、手際良く発生した問題やリスクに対応できる。発生してから、対応に必要なツールや対応方法を議論していては間に合わない。最終成果が何で、それを出すためにどういう要素があってどういうステップと段取りを踏んで成果につなげられるのか、どこから手をつけると最も効果的なのか、そういったこと全てを予め議論し対応することが求められる。とはいえ、たとえ全体像を描いていたとしても、想定外のことの発生はあり得る。未知の要因が隠れていることの心構えも必要だ。
全体像(全体のイメージ)を持てないと、その対応の全てが場当たり的になってしまいます。全体イメージをトップだけが持っていて、実際に活動するスタッフに全体イメージの共有がされていない場合も、同じ状況に陥ってしまいます。なぜなら問題が起きるごとに、スタッフは次の判断を上司に求めるからです。ゴールイメージの共有があれば、起こった問題をその場で判断し目標に最適な判断を現場で行うことができるからです。
全体像を描くには、どうすればそれができるでしょう?
「森を見て樹を見る」。そのために俯瞰すること、鳥の目で見ることが求められるのですが、それをチームのメンバーでさまざまな視点によって見ることがとても大切です。もちろん否定することは真逆の行為につながります。
その上で、マグネチュードが高い項目を優先して対応していく必要があります。対応できない項目は、切り捨てられることなく、これも全員で共有する必要があります。忘れないために。
目標に至る全体感の共有、そしてその意味や価値を共有することはとても重要ですが、この部分を蔑ろにし忘れられているようなプロジェクトが多く、コミュニケーションの重要性を改めて感じています。