倫理リーダーを育てる(11)◉e-情報から考える

5番目は「e-information」です

e-情報から考える

急速に発達したインターネットの検索サイトは良い情報源ですが、あくまでも倫理的な指針を得るための、補助的な手段として考えた方がよいでしょう。

特に昨今では大きくバイアスが掛かった情報や、著名人になりすましたフェイク情報サイトも多く出現しています。これらの真贋を見極める目を持つための育成も、いま私たちには求められています。

そういった中での対応として、総合的な倫理的アプローチのための最良の情報源は、“意思決定の車輪”を状況に応じて各スポークのリソースを利用して道案内をすることです。

難しい決断や困難な状況に直面したとき、倫理的な意思決定の原則を念頭に置いて問題に対応するなら、学んだ原則に従うのは私たち自身の判断です。そして、この重要な原則を次の世代に伝えていくのも私たち次第です(→倫理的影響の世代モデル参照)。

つまり、内省的視点から言えば「確固たる原則と倫理的に健全な行動で人生を送ることは、まさに勝利の組み合わせである」と、D.Johnsonは”THE ETHICAL COACH LEADER”の中で言及しています。自尊心と誠実性の育成のために、求められる原則と行動哲学(ex. 先の”ベンジャミンの13の美徳”)と言えるのではないでしょうか。

(続く)