迅速な意思決定&オペレーションのために #12(Agile-1)
アジャイル(agile)の目的は? なんのためのDXなのか?
ここからはしばらくの間、迅速な意思決定&オペレーションに求められる、アジャイル組織(AO)とデジタルトランスフォーメーション(DX)について考えていきます。
ネットでDXで検索すると凡そ38億件、Agileでも12億件ヒットしてきます。従ってこれらのキーワードにまつわる手法については、ここでは敢えて取り上げません。
これから取り上げるのは、その本来の目的と前提となる必要要件を考えていきます。これらがないまま、共有できないまま、手法だけで推進すると、なんでもそうですが上手くいきません。
そこで、以下の骨子で進めていくことにします。
1. なんのためにアジャイル(or DX)なのか?
2. DXがうまくいかない理由
3. コンセプトはOPEN!
4. 目標の数値化
5. 進捗状況の共有
6. 達成状況と課題の共有
7. 数字によるコミュニケーション基盤づくり
8. 効率と費用に影響を与える信頼関係
経産省や総務省が推進するDXは、日本の課題を解決する危急の戦略として国を挙げて推進ています。でも、どこを探しても、原則や導入の仕方は書かれていますが、「なんのためにやるのか?」という「目的」の記載がありません。その目的は導入する現場に委ねられているようですね。
1 なんのためにAgileなのか?
スピードが求められるわけ
私はこれらの目的は、組織におけるすべてのスピードを高めることだと思っています。何をするか、どう物を作るか、誰が作るか、誰に売るか、どう売るか、そのための組織は、どのように結果を評価するのか等々… きりがありません。
これらの組織機能の全てを、これからの新たな時代に適応することができるよう、変革していく必要があるからです。時代は指数関数的に変化をしているのですから、良い悪いは別にしろスピードが益々求められています。
組織のスピードは何をもたらすでしょう?
例えば、お客様との信頼が高まったり、早く結果を出せることで次なる判断(決定)が行え、いち早く次の行動に移せます。あるいは、次に着手する仕事の計画を立てる時間が生まれ、余裕がさらなる好結果を呼びます。
会社の経営でも、月に一回の売上利益報告ではなく、今日いくら儲かったのか?が求められる時代です。そして、利益の早期獲得も忘れてはなりません。締日を1日遅れた納品の支払いは、一月遅れることに繋がります。
1日遅れることでどんなリスクやメリットがあるのか、ご自身でも是非考えてみてください。