道徳と倫理崩壊

倫理崩壊は道徳的な倦怠感の状態です。倫理の崩壊は、組織が善悪の明瞭な方針が見えなくなるときに起こります。おそらく組織内の人々はその明確な方針を知っていますが、文化があまりにも強引で、数字や目標に執着しているので、もう明確な方針について正したくないのです。つまり自己免疫力が働き、方針の逸脱について何もしない。見ざる言わざる聞かざるを決め込むことになり、気が付いた時には爆発しています。

CEOが組織を略奪する会社はどうなっているのだろう、会社はどうやって明るくて有能な社員を、シュレッダーの前に立たせるのだろう?
倫理的崩壊に至る、7つの兆候が挙げられています。崩壊してから足掻くのではなく、崩壊の兆候を見極めマネジメントしていく必要があります。

1.数字を維持するプレッシャー
2.恐怖と沈黙
3.超一流のCEO
4.弱体化した取締役会
5.対立・矛盾
6.他に類を見ない革新性
7.悪償うための善

普通の企業は、これら7つのサインのうちの1つ以上を持っていますが、全ての企業が倫理的に破綻するわけではありません。これは多くの不祥事を起こした企業を見れば明らかです。 危機に直面している会社と、実際に崩壊する会社の違いは、文化を抑制し、7つの兆候をコントロールすることです。

前の記事

免疫力

次の記事

1 数字のプレッシャー対策