では、現状の業務オペレーションを再考し、ニューノーマルに求められる高い生産性を実現するオペレーションは、いったいどうすれば実現できるのでしょう?

みんな誰しも今いる組織やチームが良い状態を維持し、高い評価を得ることができれば、求めるゴールを達成でき、充実感と満足感を共有することができます。でも 思いは同じだとしても、見方とその考え方や意見は全員異なります。全員です!

問題は、人それぞれに見え方が異なります。生まれてから今日までの環境や経験が異なり、一人ひとりの脳が、自分だけの常識やあたり前を日々塗り固めているからです。従って問題に対しての解決できた状態、つまりゴールのイメージも其々に違っています。

例えばシステムの開発では、出来上がってみると「こんなはずではなかった」とか「当初のイメージと違う」、はたまた「あの見積もりは何だったんだ!」そして「初期の開発費用の他に毎月こんなに費用が掛かるのか!?…」といった問題が発生することがあります。

知っていると思ったから言わなかった、或いは自分はこうだと思っていた、と言った意思疎通の欠如と認識の齟齬がこの様な結果をもたらすします。上手くいかない、いかなかったプロジェクトでは、初めからうまくいかないと思っていた…と言った話をよく聞きます。そんな少数意見の問題認識を当初から共有することができれば、方針や手段を変更し、間違うリスクを低減することができたのではないでしょうか。

上の「処理型のプロセス」にあるように、処理型 の人は問題を自分の経験や考えに基づき、自分という閉じた世界で解決します。従来の経験が役に立ち、たまたま過去の状況が今回の状況と合えば、新た別の問題を起こすことなく対応することができるわけです。とてもスマートな対応に評価も高くなりますね。

それでは今はどうでしょう?。過去の経験がどれほど現状の問題を解決することがでしょうか? そう、未だできることが多いですね。でも考えてみてください。ITやAI技術、そしてロボット化が目に見えない部分で大きく進み、今回のコロナ危機がさらに拍車をかける形で、社会環境とそのシステムを変えようとしています。

どうなると思いますか?

新たな問題に対していきなり解決策を指示したとしたら…

そこに求められるのが、解決型のプロセスです。解決型の人は、自分の処理型の癖を理解しているので、問題として捉えた問題を周りの人たちと話し、意見交換し、違いを知り、相互補完することで、問題を可能な限り正しく共有 する努力をします。そのためこの問題を共有するための意見交換を行う中で、共有するメンバー間に自然とその問題に対する解決策が芽生えます。

この解決型思考は言ってみれば、組織が必要とする普遍的なスキル です。